創業以来100年に渡り弊社の基幹事業として日本固有の文化であるいけばなの黒衣を務めてまいりました。
草月流・池坊・宏道流・梶井宮御流をはじめ、多くの流派の多岐に渡る様式にあわせたこだわりの素材をご用意しております。
大作制作には弊社アトリエをご提供して熟練スタッフがお手伝いもさせて頂きます。お稽古花から展覧会の花材までご用命をお待ちしております。
RENは植物のデザイン事業及び小売業態です。創業1919年いけばな花材専門店を母体に2005年に誕生しました。
社是である「活ける」という日本独自の感性を切花から鉢植えまで植物全般に広く捉え直し、社会と植物の最適な関係を追求しています。
東京都港区三田に店舗を構え、2011年に植物店として史上初めてグッドデザイン賞を受賞しました。
各流派家元御用達の花材集荷力に裏打ちされた一級の植物素材を用いて、
和と洋の融合を重視し伝統的美意識と現代的感性が共存した装花が特徴です。ベテランデザイナー陣は豊富なデザイン受賞歴を誇ります。
(2003年フラワーデザイン競技会ジャパンカップ優勝, 2006年フラワーデザイン競技会ジャパンカップ4位, 2011年グッドデザイン賞受賞)
創業者、川原常太郎が徳島県板野郡坂東村で川原家三男として誕生。
常太郎が16歳の時、東京青山の花屋[花茂]の養子に入った兄・豊太郎から呼ばれて上京し花屋の修行が始まる。
花茂は北野茂吉が青山で開業、茂吉夫婦には子供が産まれなかったので川原豊太郎を養子として迎える。
常太郎は豊太郎と共に茂吉を師と仰ぎ花茂を名店に押し上げる。
初代川原常太郎により[三田花茂]として港区三田に創業。三田は将軍家への献上米の田があったことから旧名「御田」とも呼ばた。
緩やかな丘陵地帯に囲まれ地下水脈が豊富で井戸水を潤沢に利用できることから、植物を商う土地に相応しい土地として常太郎はこの地を選ぶ。
[東京生花株式会社]に組織変更。
同時に屋号を[三田ハナモ]に変更。
花のピカソと謳われた草月流創始者、勅使河原蒼風氏のNYリンカーンセンターでの個展に同行し花材納入。
写真は蒼風氏(左)と初代川原常太郎(中)と二代目川原悟郎(右)、まだ海外旅行が大変珍しかった時代の羽田空港貴賓室にて。
ハナモスタジオビルが竣工。
当時としては先駆的なフラワーデザイン教室を開校。写真は当時の番頭や従業員と幼き日の三代目川原常光。
ハナモ本店ビルが竣工。
地上5階地下1階建て、いけばな花材売場や製作工房、お教室スペースまで備えた通称「いけばなのデパート」。
花茂の歴史を描いた「花茂三代」が甲陽書房より出版(阿木翁助著)される。
ホテル事業部が誕生。
三代目川原常光が代表を務める。品川高輪エリアのプリンス系列ホテルを担当。
新ビル建設計画によるハナモ本店ビル解体に伴い、ハナモスタジオビルに本社機能を移転。
ホテル事業部がJFTDフラワーデザイン競技会ジャパンカップ優勝。
内閣総理大臣賞受賞。
ハナモ本店ビル跡地に地上14階ビルが竣工。1階に新たな旗艦店として[REN]が誕生。四代目川原伸晃が代表を務める。
ホテル事業部がJFTDフラワーデザイン競技会ジャパンカップ4位入賞。
経済産業省主宰のデザイナー国外派遣事業に、花卉園芸界日本代表として四代目川原伸晃が唯一選出される。
[REN]がグッドデザイン賞を植物専門店として史上初めて受賞。
業界初となる循環型アフターサービス「プランツケア」を提供開始。
[REN]が本社ビルに移転。地上4階建て築55年のビルをフルリノベーションしリニューアルオープン。「プランツケア」の拠点となる「プランツケアラボ」を新設。
弊社は1919年(大正8年)に初代・川原常太郎が、港区三田の地に創業いたしました。創業当初から、いけばな界のお客様に恵まれ、それぞれの流派の特徴ある様式を学び、ご依頼の期待値を上回る花材をご提供することを使命といたしました。いけばな花材は単に切り枝や切花をご用意するだけにとどまらず、藤やもみじ、牡丹などを代表とするデリケートな植物は、鉢や株のままお届けして活けるそばで切り採ってお渡しするという当時としては先進的な取り組みも先駆けて行った結果、いけばな各流派の家元御用達のご指名をいただくようになり、今日まで歩みながら「いけばな花材なら三田ハナモ」という評価を頂くようになりました。
二代目・川原梧郎は56歳の若さで1978年に急逝しましたが、存命中には近代的な花店を目指して法人化。三田ハナモは屋号として残しながら商号を東京生花株式会社といたしました。「ハナモスタジオビル」を建設してフラワーデザイン教室を開講。その後、地上5階・地下1階の本社ビルを竣工して、地階にいけばな花材売り場をととのえて1階に近代的フラワーショップ、上階にはいけばな教室を設けて各流派の教授を招いていけばなの門弟拡大に尽力しました。屋上にガラス温室を設置して、多くの希少植物を鉢植えで管理して珍花・珍葉を求めるいけばな作家のご用命にお応えしました。
父・梧郎の没後、三代目を受け継いだ私は主力事業である、いけばなへの注力を怠りなく続けながらホテルでのウェディング業務獲得に向けてデザイン力向上に努めました。その結果、フラワーデザインコンテストの最高峰、ジャパンカップ優勝をはじめ輝かしいタイトルを受賞してまいりました。古来、「三代目で潰す」などといわれ私自身も若いときからその言葉と対峙してまいりましたが、20代半ばの新米経営者が荒波に揉まれながらその意味を次のように実感したのです。「創業者が作ったマーケット(顧客)
は三世代に渡って続かない。」要は、常に業態改革を視野に入れておかないと新たなニーズに取り残されるという戒めと理解したのです。欧米には企業100年説もあるようですが、世代交代をしながら業態改革に着手していかないと企業の未来はないと確信して、ウェディング事業への挑戦をして1994年から業務を開始いたしました。
さらに四代目となる後継者・川原伸晃が入社すると同時に、新たな店作りを任せて先鋭的なプロジェクト「REN」を立ち上げました。当社が創業以来重視してきた「活ける」という日本独自の感性を切花から鉢植えまで植物全般に広く捉え直し、社会と植物の最適な関係を追求することをコンセプトとしました。植物の本質と向き合う新しい時代に相応しい切り口での提案が評価され、2011年に植物店として史上初めてグッドデザイン賞を受賞いたしました。
創業者が、いけばな流派の門人になることなく独学で各流派の様式を学んだことは、すなわちニーズをつかんで的確に商品を投入する現代ビジネスの基本でもありました。そして事業継承を重ねながら常に新たな方向を模索してチャレンジを続けて歴史を刻んでおります。さらに創業以来、経営理念の根幹をなすのが「誠実」です。お客様の期待を裏切らないためには、手を抜かず嘘をつかず当たり前のことを当たり前に実践すること。加えてお客様の期待を上回る商品を提供するには、誠実さに加えて新たなチャレンジが必要になります。
創業100年を迎えてさらに新たな100年に向けて、温故知新を貫きながら「活ける」を社是として花と植物の可能性を発信して参ります。これからも東京生花株式会社への変わらぬご愛顧をお願いして、創業百年の節目のご挨拶とさせて頂きます。
ブランド
三田ハナモ / REN
所在地
三田ハナモ「いけばな事業部・本社」 /
東京都港区三田2-17-32ハナモスタジオビル2F
三田ハナモ「ホテル事業部」 /
東京都港区三田2-17-32ハナモスタジオビル4F
REN /
東京都港区三田2-17-32ハナモスタジオビル1F
創業
1919年(大正8年) 6月6日
設立
1948年(昭和23年) 3月1日
資本金
5000万円
代表取締役社長
川原伸晃
顧問弁護士
日比谷見附法律事務所 弁護士 川畑大輔
事業内容
いけばな花材の販売 / 教室・イベント等のスペースレンタル /
婚礼・宴会・イベント・ショップ等の空間装飾 /
ギフトアレンジメント・花束の販売 / 観葉植物の販売 /
屋内・屋外庭園のデザイン